1ドル80円台でドルを買った私が、16年後のいま思うこと【体験記】
2010年、歴史的な円高のなか初めてドルを買いました。そこからコロナショックまで、16年の投資体験から学んだことを正直に書きます。
はじまりは2010年の円高
私が初めて「投資」をしたのは2010年(平成22年)。当時、為替は歴史的な円高に振れ、1ドル80円台という水準でした。
ニュースでは連日「円高で輸出企業が大打撃」と騒がれていた頃です。私はふと思いました。
「ドルがこんなに安いなら、いま買っておけばいいのでは?」
これが私の投資の原点です。
円高でドルを買うのは怖かった
いま振り返れば「80円台でドル買い」は良いタイミングに見えます。でも当時の空気は真逆でした。
- 「まだまだ円高は進む」(実際、翌2011年には75円台の史上最高値まで進みました)
- 「ドルなんて持っていたら損する」
- 周囲に外貨を買っている人はゼロ
買った直後にさらに円高が進み、含み損になった時期もあります。正直、不安でした。
それでも「アメリカという国が無くなるとは思えない。長く持てばいい」と考えて持ち続けました。
その後どうなったか
為替は数年かけて円安方向に戻り、私は1ドル110円前後のタイミングで売却しました。80円台で買ったドルに、約3割の為替差益が乗った計算です。
ただ、話はここで終わりません。ご存知の通り、為替はその後さらに円安が進み、2022年以降は1ドル150円を超える時代になりました。もしあのまま持ち続けていたら、利益は3割どころではなかったわけです。
「売って利益を確定できた」ことに後悔はありません。でも同時に、こう学びました。
「みんなが怖がっているときの価格は、長期で見ると案外悪くない。そして、良い資産は思っているより長く持っていい」
2019年12月、積立投資を開始
為替の経験から「長期で持つこと」の力を実感した私は、2019年12月からETFと投資信託の積立を始めました。
タイミングとしては、これ以上ないほど「最悪」でした。
開始3ヶ月でコロナショック直撃
2020年2月〜3月、コロナショックで世界の株価は約1ヶ月で3割以上下落しました。始めたばかりの私の資産も、あっという間に含み損です。
「やっぱり投資なんてやめておけばよかった」——正直、頭をよぎりました。
でも、2010年の経験がここで効きました。「みんなが怖がっているときこそ、淡々と買う」。積立を止めず、そのまま続けました。
結果
株価は約半年で戻り、その年のうちに史上最高値を更新。暴落中に安く買えた分が、その後の回復で大きく育ちました。
あのとき積立を止めていたら(あるいは怖くて売っていたら)、安く買えたはずの分をすべて逃していたことになります。
16年でわかった3つのこと
1. 予測は当たらない。だから分散する
2010年に「翌年75円まで円高が進む」と予測できた人はいません。2019年12月に「3ヶ月後にパンデミックが来る」と知っていた人もいません。
未来は読めない前提で、時間を分けて(積立)、資産を分けて(分散)投資する。これが凡人の最適解です。
2. 暴落は「事故」ではなく「セール」
コロナショックで学んだ最大の教訓です。積立を続けている人にとって、暴落は同じ金額でたくさんの口数が買えるバーゲンセールでした。
3. 続けた人だけが果実を得る
為替も株も、私より知識のある人はいくらでもいました。でも16年、相場から退場せずに関わり続けたことが、知識の差を超えてくれました。投資は頭の良さより**「退場しないこと」**の勝負です。
まとめ
- 2010年・1ドル80円台のドル買いが私の原点。直後は含み損だった
- 110円前後で売却し利益確定。ただしその後の150円超えを見て「良い資産は長く持つ」ことも学んだ
- 2019年12月に積立開始→3ヶ月でコロナショック。それでも止めなかった
- 16年の結論:予測せず、分散し、続ける。これだけ
FPからのひとこと:この体験談は「過去はこうだった」という記録であり、将来も同じ結果になる保証はありません。ただ「怖いときに続けられる仕組み」を持つ人が強いことは、時代が変わっても真実だと思います。
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